snowboard

History
学生の頃は基礎スキーやっていたので以前からスノースポーツは大好きでした。
学生最後の年にSAJ１級を取得して社会人となり、土日しかスキーに行けなくなってしまった私はゲレンデの大混雑と行き返りの大渋滞にに嫌気がさし、除々スキーから遠ざかっていきました。
ある年、会社にスキー部なるモノが発足し元スキーヤーの私はスキー板を担いで丸沼高原ゲレンデへ。
そこで会社の先輩『幸さん』のスノーボーディングを初めて見てすっかり虜になりました。
私の基礎スキー時代は完璧なカーヴィング志向の時代でしたが理論は先行していても当時のマテリアル(Rossignol 4S, SALOMON SX91Equipとかの時代です。SALOMON SKI NOW、海和俊宏、懐かしぃ～）の2m前後のレングス、弱いトーション、２本のエッジに荷重が分散する等の理由から事実上不可能でした。
しかし幸さんは完璧なカーヴィングターンを見せてくれました。アルペンボードのスキーより短いレングス、強いトーションと一本のエッジに乗り切る技術が完璧なカーヴィングターンを生む事を知り、驚愕しました。
午前中で本業のスキー板を放り出しレンタルのアルペンボードを借り、帰宅後翌日には神田のスキー街へ出かけ、板とバインディングとブーツを購入。ウエアは高校時代の友人がCHIEMSEEの輸入代理店に勤めていたのでそちらで調達。それ以降はドップリと・・・・。（笑）

Fun
アルペンスノーボードの楽しみはカーヴィングに尽きると思います。その斜面の自分がコントロール出来る最大限のスピードでのカーヴィングターンで落下運動をコントロールしていく。乗れてる時は猛スピードの中でも恐怖感や雪面からの不快なヴァイブレーションを感じる事なく次のターンに飛び込んでいける・・・。動のなかの静というか、恐怖のなかの安心というか、ある意味矛盾するふたつのファクターが同居する不思議な世界です。私のなかではズレたら負け、ズラすならいかにバレないようにやるかが美学になっています。（笑）　ターンのなかではバックサイドからフロントサイドにトランジションしてフォールラインに身体を投げ出していく時にあとからボードがカーヴしながらついてくる無重力感覚が好きです。

Equipment
ボード遍歴
Rossignal Race VAS 149 + Snow Pro RACE
初めて買ったボードです。　フレックスが柔らかい割りに不快な振動は出ず、さすがロシだけあって滑走面もとても良く、滑走性も良かったです。
アルペンライディングの基礎を固めるにはとても良い板でした。
Moss Synchro 160 + BLAX Diet
デッキのグラフィックが綺麗で大好きだった板。先代ロシに比べるとフレックスはやや硬めに感じましたが、その後私が使ったモデルはどんどん硬い方向に向いて行ったので、いま考えるとそれ程硬い板ではありません。当時流行だったトップ柔らかめテール硬めのデザインですね。デザイナーのマック氏がまだピーターバウアー乗りだった頃の作品。
Moss Synchro 170 Type-R + BLAX Diet
Mac氏がシギー乗りを意識しだした頃のモデル。先代に比べるとトップがかなり硬めに仕上がっています。シギー的な前乗りをしてもトップが急に巻き込んでハイサイドになるのを避けるためのセッティングだと思います。はじめて乗った時はあまりの硬さにビビりました。　かなり曲げづらいボードでしたが、その後RedのUniversal Cantを噛ます事で解決。ユニカンと入れると谷回りの時にかなり板が立て易くなります。長さが安定性に結びつきハイスピードフリーランボードとして最高の板でした。超お気に入りだったのですが、滑走中に他のボーダーと接触しトップシートとサイドウォールが大破し廃板となりました。（泣）
Burton Factory Prime 173 + BLAX Diet
かく言う私もシギーに憧れて購入したボード。結論から言うと私にとってはダメ板でした。フレックスが柔らかすぎて不要なヴァイブレーションも出ます。後にバートンのファクトリーライダーが乗ってるボードは別注のワンオフ物だと聞いて納得。即中古屋行きとなりました。
Burton Factory Prime 160 + Burton Step-In
173を売却して購入したモデル。フレックスはかなり硬めで私の好みにはあっていましたが、ウエストワイズが20cmもあり、ラフなバーンで暴れだすと収まりがつかず、乗り換えとなりました。ウエストワイズのマッチングの大切さを学んだ一本。外人の大きな足のサイズに合わせたセッティングということなのでしょう。
Rossignol Race VAS 168 + BLAX STEALTH INTEC
FP160の乗りづらさに辟易し気楽に乗れそうな一本と言うことで購入。結論から言うとかなり良い板です。フレックスはかなり柔らかめなのですが、VASの恩恵で不要な振動は出ずヌルヌルした感じで滑走出来ます。伝統のスキーメーカーだけあって滑走面のマテリアル、仕上げともに良く、満足の一本でした。
Gray Sonic 174+BLAX STEALTH INTEC
久しぶりに癖のある板に乗りたくて購入。Synchro170TypeRと似たフィーリングの板だと思いました。結構好きな板です。現在のメインボードのうちの一本ですが、平日の空いたゲレンデを飛ばすのには最高の一本です。ゲレンデのコンディションに併せて下記の159と使い分けています。
Gray Sonic 159+BLAX STEALTH INTEC
土日の混雑したバーンで174の取りまわしがカッタるくなり購入。174に比べると当然ショートターンもやり易いです。フレックス、振動ともに合格点で現在のところ不満はありません。

ブーツ遍歴
Raichle SB125＋Thermo Inner
当時のライケルのトップモデルです。デザイン、履き易さは好きだったのですが、アッパーのハイトが高くふくらはぎが太めな私には踏み込んだ時にふくらはぎがアッパーのなかで引っかかり足裏にプレッシャーが落ちていかない感じがして買い換えとなりました。
BLAX FLANZ
上記の理由でライケルを諦め購入したモデル。とても気に入りました。スキーブーツでいうとラングのようなブーツです。一時サーモインナーも入れてみましたが、フレックスが硬くなりNGでした。
BURTON FURNACE
Factory Prome購入時に板とバインディングにに併せて購入、完全にシギーコスプレモード。（苦笑）友人にはその姿を「不思議ーグラブナー」と呼ばれていました。（爆）　フレックスは硬めでワイズが狭めなのを除けばなかなか良いブーツでした。
BLAX STRATOS
これもひとつのコスプレマックモードでしょうか？SONICに乗換えと同時に購入。自分の足に一番合うのはやはりBLAXのようです。シェルのシェイプが私の足と合っているようでかなりバックルを締め込んでも足が痛くならないのも非常に助かります。　デザイン、フレックスともに納得の一足です。

バインディング遍歴
SNOW PRO RACE
当時のトップモデル。可も無く不可も無く無難なモデル。ただ4×4のビスの締め付けが緩いとベースプレートがクルクル回ってしまうのが難点でした。
BLAX Diet
Dietの名前に似合わずちょっと重めなのが難点ですがデザイン、構造的にもシンプルで良く出来ていました。　ただワイヤーベールが良く折れます。
Burton Step-IN
正式なモデル名はわかりません。初期の前後ワイヤーベール、踏み込むとネズミ捕り式にヒールのベールが跳ね上がるモデルです。シギーも好んで使っていました。現在のIntec方式に比べるとバインディング自体のフレックスは柔らかく感じられます。ブーツのリリースもちょっと面倒。
BLAX STEALTH INTEC
ベースはDietと名前が違うだけで同じ物です。Intec方式のステップインは秀逸でリリースも楽です。ブーツのヒールピースを取り替えるのが面倒に思えますが、それは一度だけの事ですから気になりません。
ボードの運搬時にかさ張らないのも美点ですね。トウのワイヤーベールは太くなっていて折れません。
3D CANT
これはもう絶対つけるべきです！セッティング楽々でバインディングの高さも出せるためにエッジングも容易です。バインディングのセッティングもトウアップ、ヒールアップ、サイドカントを気にせずフラットでオッケーです。もうこれ無しでは生きていけません。Burotnのアルペン部門撤退で新規の購入が困難になるかと心配しましたが、R-17が引き続き販売してくれたので安心しました。
Wear
CHIEMSEE
ウエアはスノーボードを初めて以来CHIEMSEEひと筋です。友人が輸入代理店に勤めている関係もありますが、ピーターバウアー、Mac遠藤、ジェリーロペスなども着用する伝統のブランドです。素材、デザイン共に良く検討されており、他のブランドとは一線を画します。特に同社特許取得のWindStopper使用の製品はとても軽くて暖かです。私の場合本州のゲレンデでマイナス15度くらいまでならポリ素材インナー+マイクロフリースシャツ+アウター1枚で十分です。唯一の懸案事項だったお値段も最近はかなり買い易くなりました。
今後も他のブランドのウエアを着る事はまず無いと思います。

Favorite Riders
Sigi Grabner
私の世代はアフターピーターバウアーなのですが、シギーの滑りにはシビれました。柔らかさの中の強さがあり全然力が入っていないように見えて誰より速く美しい滑りに感動を覚えます。特に谷回りをカーヴィングでコーディネートする能力の高さは他のライダーを寄せ付けないものがあります。板がフォールラインを向いてから山回りにかけては誰でもカーヴィングでコーディネートしますが、、トランジションから板のトップがフォールラインに向くまでをカーヴィングでコーディネート出来るライダーはそう多くありません。フリーランならまだしもレース中の戦闘速度ではなおさらでしょう。そういう意味ではピーターバウアーの後継者とも言えるからもしれません。またスタイルの良さからくるアウトラインの綺麗さや甘いマスク（謎）も彼の魅力を構成する大きなファクターとなっています。私はビデオでしか彼の滑りを見た事はありませんが、トークの画面から伝わってくる人柄も優しそうで素敵な人物だと思われます。ちなみに正式なお名前はSiegfried Grabner(ジークフリート　グラブナー)です。カッコいい人は名前までカッコいいですね。（笑）　ビデオ『スノーボード　アルペンテクニック』『世界最強のスノーボードアルペンテクニック』(山と渓谷社)で彼の華麗なライディングを見る事が出来ます。

Mac 遠藤
形体模写の天才。（爆）　冗談はさておき彼の理論と模倣能力の高さには驚かされます。模写とはいってもライディングの事ですから、実際の運動や理論を完璧に理解しなくては不可能です。そういう意味では凄く頭の良い人なんだと思います。何度かお話した事もありますがとても礼儀正しく謙虚なかたで人柄も素敵です。初期のピーターバウアーをお手本とした滑りも他の日本人には無い美しさと感動を与えてくれましたが、現在のシギーをお手本とした滑りも素敵です。シギー乗りを初めて雑誌『SNOW STYLE』で見た時はまだ完成途上ということもあり、その奇抜さに度肝を抜かれましたが理論的にも完成されており、私自身もすぐに模倣に走った事は言うまでもありません。（爆）　アフターシギー以降の動画のマテリアルが少ない為、実際のライディングはシギーとお手本にしていますが(シギーのほうがレギュラースタンスという事もあり）その理論分析は現在の私のライディングの根幹を成すものとなっています。　スノーボードを始めた当初は彼のビデオ『BE NATURAL』を毎晩擦り切れる程見ていました。左の写真もシギーの逆写しのようにそっくりですね。

幸さん
冒頭のHistoryに出てきた会社の先輩であり、私がスノーボードの魅力に取りつかれる原因を作ってくれた人です。第一回『New Port BURON CUP』の優勝者でもあります。スノーボード歴は今年で約30年、当時はまだスノーサーフィンと呼ばれていたそうです。日本での第一人者ということで雑誌『SURFIN LIFE』でのテクニック解説のシークエンスのモデルとして掲載された事もあったそうです。この人との出会いが無かったら私もスノーボードを始めていなかったでしょう。私がスノボを始めた頃の丸沼高原にはかなりの数のアルペンライダーが居ましたが幸さんのライディングは私の目から見ても一線を画す美しさと強さを兼ね備えていました。それ以来師匠と仰ぎ従事する事となったわけですが、ライディングに関して余計な助言をするような人では無いので聞けば答えてくれるといったスタイルでコニュニケーションを取り続けています。ご本人もあまり窮屈な理論は好きでは無いようで、あくまで肉体的感覚で今のライディングスタイルを構築して来たようです。それがまた恐ろしいところでもあるワケですが・・・。もう一つ尊敬出来るところはそれだけのライディングをしていながらいまだに新しい理論の吸収にも貪欲で私が雑誌等で仕入れてきた情報にも耳を傾けてくれます。ライダーとして人間としてとても尊敬している人物です。私より10歳近く年上ですが私の大の親友でもあります。こういう人物がそばに居てくれると自分が歳を取るのも怖くなくなりますね。

Companions

Toshiさん
会社のひとつ上の先輩です。現役バリバリのスポーツマン。夏はサーフィン、サッカーで身体を鍛えています。ひと一倍負けず嫌いで勝敗にはこだわるToshiさんもスノーボードをしている時はとてもリラックスしているように見えます。また左の写真のようにカメラの前で超高速クラッシュを演じてくれるほどのエンターティナーとしての才能も見逃せません。（笑）
2005年1月に初めてフットサルを一緒にする事が出来ました。
やはり人一倍の負けず嫌いで（笑）、ドリブル、シュートのキレは凄まじいモノがありました。
なんとか大山サッカー部二軍に加入してもらえるよう、秘策を練っている最中です。
よろしくお願いしますよ、Toshiさん！！

OT
御歳62歳。(2004年現在）　わたしくしのメーカーさんです。(^^ゞ　元陸上国体選手の基礎体力を活かして頑張っています。SAJ準指導員の資格を持ちSAJの地方下部団体においてスキーの指導も行っています。
最近はSAJのスノーボードの指導の資格も取ったようですが、あの滑りでナニを指導するのか不安でたまりません。（爆）　団体で活動する時は難しい事も多いらしく、ストレスが溜まっていたようだったのでスノーボードを教えたところ持ち前のハマり能力を発揮し（さすが私のメーカーさん）すっかりトリコになりました。
シーズン中は団体の活動の合間をぬって滑走日数を稼いでいます。よる年並にメゲず、これからも精進して欲しいものです。（合掌）

Others
Stance : Regular
Setting : Front 54°　Rear 48°　40～43cm
3D Cant : Front 7°　Rear 7°
Wax : GALLIUM
Home : 丸沼高原
Stay : Pension 『もくもく』